Mentor of Your Spiritual Life by Kumiko Tagiri

魂学®主宰 魂視点から視た生き方のヒントを綴ります♪

高齢の親との時間



2025年夏至の日


両親の様子を伺いに行きました

母のケガの治り具合も気になっていたので


お2人とも

なんとか元気でいてくれて

母の顔の傷もかなり快復し

笑顔も見られてほっとしました




数年前、居間のエアコンが故障したので

付け替え工事のための下見を

電気屋さんにお願いしました



父はとても気難しいので

(こと、家のことになるとさらに敏感になります)

事前に話しをしても憤慨して断られるだけだと思い

まずは取り換え工事の「下見」だけを

業者さんにお願いしておいたのです



そうしたら、もうその時点で

かなりご立腹。。

「頼んでもいないことをしてくれるな!」

と怒りのあまり涙目になりながら

しわがれた声で訴えられました



想定内ではあったけれど

結局その話はお流れになりました

わたしが帰ったあと母に辛く当たるので

それ以上は何も言えませんでした

昔から父の怒りの矛先はいつも母でした



その後、きょうだいが心配して

何度かエアコンの設置を試みましたが

無駄でした



そんなこんなで、、、


このところの急な暑さで

扇風機、、使っているかなぁ、、と

そればかりが気になっていました





案の定

去年新しくした扇風機の姿がありません

湿度もそう高くなく風もあったので

室温はそこまで上がっていませんでしたが



母に、扇風機は?と聞きますと

「まだ出してへんよ、涼しいし」

とのこと。。

でも父は、以前外出用にプレゼントした

携帯用の扇風機をずっと回している様子



あれれ。。



しばらくお茶をしながら

おしゃべりしていましたが

ところでさ、扇風機出してあげる

どこになおした?

(なおす=しまう by関西弁)

と聞くと



うーん、、どこやったかなぁと

困った様子。。

狭い家の中、ありそうな押入れなどを

あちこち探してみましたがみあたりません



で、どこへなおしたの?と

もう一度聞くと、

庭かも、と言います


え、、庭...(・・?


小さな裏庭に出ると

以前から色々積み重なっているなぁ。。と

気になっていた奥のコーナーに

大きな箱が二つ、

ビニールひもで複雑に縛られた状態で

置いてあるのが見つかりました

トタン板や、そのほかのもので

カバーされきちんと固定されていたので

最初はその内側に

箱があるのかどうかもわかりませんでした



これ。。自分一人でしたの?と聞くと

わたし以外、他にだれも片づけてくれへんわ

と、母



うーんそうやね、、と言いながら

折り重なったものをとりのぞき

ビニールひもをほどいて

ひとつひとつ解体していきました


大きな箱が2つ、積まれた状態で

現れました

上の箱だというので、降ろして開けてみると

中には扇風機が入っていた段ボールの空き箱だけが

入っていました


で、下の箱を確かめたら

そこに、扇風機の羽の部分と

本体がゴロンと横たわっていました


わたしは

あったあった、と

全てのパーツを取り出して

縁側に置きました


大きな空箱やビニール袋

積み重なっていた板などを

処分しようとしたら

また使いたいから、どうしても

そのまま戻してほしいと

何度も言うので、、仕方なく

ひとつにまとまるようにして

ビニールをかけなおし

元の場所に戻しました



まだ新品だった

埃だらけの扇風機を磨き

組み立てて

無事に居間に設置すると

ようやく母の笑顔が戻りました



怒られると思ったのかな、、

作業している横で

ずっと言い訳をしていました



がんばって一人で片づけたんやね

今度片づけるときは一緒にしようね

とだけ言いました



なぜそんなところに納めたのか?

とは聞きませんでした


なぜ? どうして?

は、責められるように感じるだろうと

思ったからです

本人も、もうその理由は

忘れてしまったのかもしれないし





これまでならその様子を見て

父はきっと母を怒鳴りつけていたでしょう

でもその日はもう何も言いませんでした


あんなところに扇風機片づけてあったんか?

と、だけ驚くようにつぶやいていました





まるで時間が止まったような家


気難しく頑固な父が弱り

その父に応えて

がんばってきた母も弱りました



この先もつかず離れずで

できるだけのことはしようと思います

きょうだいとは疎遠ですが

それぞれが同じ思いでいることは

なんとなくわかっています






とても自然なことですが

どんな人も老いていきます


目は見えにくくなり耳も遠くなり

身体を動かすことが

いちいちたいそうになっていきます


そして、今までできていたことが

ひとつ、またひとつと、できなくなっていきます


自分の手入れはおろか

家の手入れはどんどん後回しになり

手を付けなくなった物や場所は

時が止まったまま放置されていきます


分岐点は人それぞれです





わたしも御身体をもって

現世に生きるならば


普段から物をため込まないように

整理して循環させていこう

自分では管理しきれないものやことは

早めに手放していこう

と、切実に感じた次第です



時間ができたらやろう、、と

言い訳をして

先延ばしにしていたら

いつの間にか時が止まっていきます



家や家にあるものを

手入れして循環させることは

自分を手入れして生かすことそのもの

のように思われます



身軽に風通しよく

老いていきたいな



夏至の日に

その思いを新たにしてきました



教えてくれてありがとう

という気持です




Thank you for reading my blog.

Sofie KT.


Mentor of Your Spiritual Life by Kumiko Tagiri

魂学®主宰 多紀理久美子オリジナルの、Soul & Reality Perspective Method に基づいたカウンセリング、メンタリングを提供しています。明るく楽しく魂の学びがモットーです。

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